お参りの作法

もうすぐお彼岸ですね。お墓参りに行かれる方も多いでしょう。
落ち葉や雑草を取り除き、墓石を洗ったり、拭いたりしておそうじされた後、亡くなった方が好きだったものをお供えし、お花をあげ、お線香を焚き、手を合わせられると思います。
ぜひ、手を合わせ故人を想うとき、いっしょに十遍のお念仏(十念)をお唱え下さい。

浄土宗を開いた法然上人は、誰でもできることこそ多くの人が救われる道として、阿弥陀仏の名前を声に出して唱えることを広く勧められました。十遍のお念仏は、まさにその教えを具現化したものです。何も難しいことはありません。10回、南無阿弥陀仏と唱えるだけですが、ちょっとしたコツがあります。

まず、ナムアミダブと4回唱えます(“ツ”は声に出さずに)。
息を継いだ後、さらにナムアミダブと4回唱えます(ここでも“ツ”は声に出しません)。
9回目だけナムアミダブツと“ツ”を入れてお唱えし、10回目は、ゆっくりナームアミダーブーと頭を下げながらお唱えします。

これが十念のお作法です。発声だけを書き出すと以下の様になります。

ナムアミダブ ナムアミダブ ナムアミダブ ナムアミダブ
ナムアミダブ ナムアミダブ ナムアミダブ ナムアミダブ
ナムアミダブツ ナームアミダーブー

言葉だけではわからないという人もいるでしょう。
そんな時はこちらの動画を参考になさって下さい。

十遍のお念仏は、お墓参りの時だけでなく、お仏壇や日々の生活の中でもお唱え頂けます。
いつでも、どこでも、誰にでもできる、簡単にして奥深い実践がお十念なのです。
どうぞ、彼岸の機会に浄土宗の教えに触れ、実践していただたら幸いです。

南無阿弥陀仏 

ダンス×音楽×法源寺 動画が完成!

今年の夏は法源寺にとっても新たな可能性を感じさせる夏でした。NPO法人LAND FESさんによって、4回にわたってダンス×音楽ワークショップが開催され、寺院空間の新たな魅力を感じることができました。

その時の様子は、こちらのおてら日誌でも報告させていただきました(初回2回目3回目最終回)。その後、LAND FESさんからパフォーマンスの様子の撮影動画が完成したとのご連絡をいただきましたので、こちらでも紹介させていただきます。

動画を観ていただければすぐわかると思いますが、「これが法源寺の境内なのか!?」と目を疑うほど非常に格好良く映っております。まるで、映画のワンシーンみたいです!普段身近にあるものほどその魅力には気づけないものですね。第三者の視点で寺院を眺める機会をいただきましたこと、大変ありがたく思います。

このワークショップは全4回行われましたが、各回ごとのワークショップの動画もございます。先生方の紹介も含めてこちらのページに掲載されていますので、あわせてぜひご覧ください。

令和3年 秋彼岸信行会について【Live動画配信】

朝夕の風がずいぶん涼しくなりました。気づけば9月。あっという間に秋の訪れです。

秋分の日をはさんで前後3日間、計7日間は秋の彼岸です。今年は、9月23日(木・祝)が秋分の日ですので、この日が〈お中日〉となり、20日(月・祝)は〈彼岸の入り〉、26日(日)は〈彼岸の明け〉となります。

彼岸とは、〈あちらの岸〉、すなわち、さとりの世界のことです。これに対して、私たちがいる世界を此岸(しがん)といいます。本来、彼岸とは、さとりに至るため六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)と呼ばれる仏道実践を行う期間とされています。また、そのお中日は、太陽がちょうど真東から昇り、真西に沈む日でもあります。

阿弥陀様のいる西方極楽浄土は、その名の通り〈西方〉にあるとされています。極楽浄土には先立たれた懐かしい方々もいらっしゃることでしょう。彼岸に日が沈む方角こそ、まさに仏様がいらっしゃる場所なのです。

真西に沈む夕日を観じながら、仏の世界、さとりの世界へを想いを馳せ、日々の自身を振り返る。彼岸をそのような期間ととらえ、ぜひ仏縁を深めていただきたいと思います。

さて、当山では、例年、彼岸のお中日に信行会を勤修しております。感染症対策に気を付けながら本堂でのお参りもできるよう環境を整えておりますが、遠方の方、心配な方のためにYouTubeでもLive配信をいたします(9月23日18:30になりましたら、このウェブサイト上でも視聴することができます)。素人配信ですので何かと不備があるかもしれません。その際はご寛恕のほどお願い申し上げます。

どうぞみなさまにとってお参りしやすい方法で、同じ時間をともに過ごしていただけましたら幸いです。

南無阿弥陀仏

ダンス×音楽 ワークショップ 最終回!

先週の告知通り、8月28日(土)NPO法人LAND FESさんによるワークショップの第4弾が法源寺会館で行われました。全4回のワークショップもいよいよこの日が最終回。法源寺会館でのワークショップの後、パフォーマンスの収録は富士本町・池田ビルで行われました。

今回、ダンスを教えていただいたのは飯森沙百合さん、ドラム演奏は荒井康太さん。ワークショップでは、自分の体が水だったら、氷だったら、お湯だったら、水蒸気だったら、とイメージしながら、ゆっくり、ときには激しく、そして、たおやかに、たくましく体を使うことを教えていただきました。

また、ペアになった相手と、目と目でつながったり(難しくない)、左肩と右ひざでつながったり(やや大変)、右耳と左のお尻でつながったり(けっこう難しい!)、、、相手を意識しながらの動きも面白かったです。

全4回のワークショップを通じて、体の動きをここまで意識したことはなかったなと改めて身体技法の奥深さを感じました。

それでだけではありません。“水を意識して体を動かす” など、同じ「お題」をいただいても、参加者の表現は人それぞれです。でも、全体ではなんだか調和がとれていて、不思議とバランスよく収まっている、、、。

画一的な動きじゃなくても、各々が他者を意識しながら空間を形作っていく様は、まるで社会そのもののように感じました。これがダイバーシティ(多様性)なのかと。

つい私たちは自分と同じ動きや同じ考え方を他者に求めがちです。異質なものを取り除き、画一的な思考で行動でまとまることは簡単かもしれませんが、そこには広がりはありませんし、変化に対しても脆弱です。

このダンスワークショップのシリーズを通じて、調和のとれた社会≠皆同じ動きをする社会ではなく、個別の動き(個性)を尊重しながらも全体としてまとまることができると感じさせられました。

折しも、東京ではパラリンピックが行われている最中です。一連のワークショップを振り返りながら、多様性や共生社会をより深く考える時間が持てそうです。

ダンス×音楽 ワークショップ 第3弾!

ここのところダンスワークショップの記事ばかり書いていますが、全4回シリーズですので、たぶんもう一回あります(笑)。

さて、本題に入る前に、コトの経緯をご説明しておきましょう。

コロナはデルタ株という変異株によって拡大する一方、県下でもついに緊急事態宣言が適応されました。これにより、市内の公共施設の使用は大きく制限されることになりました。

NPO法人LAND FESさんが主催するこのワークショップも、富士市教育プラザで開催される予定でしたが、当然その影響を大きく受けます。開催まで日が迫っている中で、他に使える会場はないかとご相談いただき、前回に引き続き法源寺会館での開催となったというわけです。

行政の施設は、お役所の指示に従わざるを得ませんが、その点お寺でしたら少しくらい融通が利きます。もちろん、感染症対策はしっかり行っています(実際、ダンスワークショップ中はほとんどおしゃべりはなく、みなさん一心不乱に踊っています)。

そのようなわけで、8月21日に第3弾のワークショップを法源寺会館で開催したのです(パフォーマンスの収録は場所を変えて富士川のほとりで行いました)。

ダンスを教えていただいたのはAAPAさん、ギターを演奏してくださったのは細井徳太郎さん。普段あまり意識しない体の動きを感じて、ときほぐした後、「表面」や「肉」や「骨」を感じて動き出す。踊っていて飽きたら歩く。他の人の踊りを見て感じるところがあったらまたそこから動き出す。という、即興性の高いワークでした。

わずかな時間ではありましたが、なんだかお寺がアート空間になったような気がしました。きっと皆さんの踊りっぷりを見てた阿弥陀様も驚いているんじゃないでしょうか(笑)

今回で3回目の開催ですが、うれしいことに若者就労支援窓口 ココ☆カラに通う若者たちも顔を出してくれるようになりました。農園部にも来てお手伝いしてくれる面々です。

さて、この一連のワークショップは「LAND FES DIVERSITY in 富士」という名称です。DIVERSITY(ダイバーシティ)とは、「多様性」という意味です。

私たちは、性別、年齢、国籍、人種、信仰、障害、病気、価値観など様々な「自分」を形作る枠を持っていますが、みなそれぞれ違います。既存の枠に収まらないこともあるでしょう。本当は違うのに無理して多数派にあわせている人もいるかもしれません。他者との違いに生きづらさを抱えている人もいるかもしれません。

誰もがありのままの自分でいられる社会、これこそが多様性のある社会ではないでしょうか。

この3回のワークショップから、「LAND FES DIVERSITY in 富士」は、アートパフォーマンスを通じてこれまで交錯することのなかった人たちと出会い、そこからさらに他者への思いをはせる場である、と感じています。

来週8月28日(土)も、法源寺会館で行われます(最終回)。興味を持たれた方はぜひ見に来てください。きっと自然と体が動き出すはず(?)。お問い合わせは【こちら】まで!

ダンス×音楽 ワークショップ 第2弾!

8月14日午後、法源寺会館でNPO法人LAND FESさんによるダンスワークショップが開催されました。

これは先日行われたワークショップの第2弾企画として、当初は富士市教育プラザを会場に予定されていたものですが、まん延防止等重点措置の適用により使用が制限されたため、急遽会場借用の依頼を受け、開催に至りました。

今回のダンスを教えてくださったのは笠井瑞丈さん、楽器(太鼓と銅鑼)を演奏してくださったのはチェ・ジェチョルさん。お二人とも海外でも活躍されている、すごいお方でした。ありがたいですね。

樹齢300年の樹をイメージしてその成長を身体で表現したり、自分の意思とは違う何かによって(ワークショップ中は「小人」と表現されていました)身体を操作したり、いただくお題はとってもユニークでしたが参加者一同、身体をめいっぱい使って、普段とは違う自己表現を楽しんでいらっしゃいました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、会館の中は終始にこやかな雰囲気で楽しくワークショップができました。こちらも映像作品になるようですので、それもまた楽しみです。

さて、このワークショップは、LAND FES DIVERSITY FUJI 2021という企画の一部です。8月21日、8月28日と、まだあと2回ありますので、興味を持たれた方はぜひ参加してみてください。お問い合わせは こちら まで。

令和3年度 盂蘭盆会・新盆家供養

8月13日18時30分より、令和3年度盂蘭盆会及び新盆家供養を本堂にて行いました。

お盆は「盂蘭盆」(うらぼん)の略語といわれています。『盂蘭盆経』には、今日のお盆の風習につながる以下の様な逸話が説かれています。

お釈迦様の弟子のひとりに、神通力を持つ目連尊者(もくれんそんじゃ)という方がいました。ある日、亡き母がどうしているかと、神通力を使って母親の姿を探したところ、餓鬼道に堕ち、飢えと渇きに苦しむ母親の姿が見えました。神通力で食べ物や飲み物を届けようとしますが、母親の元に届く前に火に包まれてしまい、母親を助けることはできません。何とか救いたいと願った目連尊者は、師匠であるお釈迦様に相談したところ、お釈迦様は、雨期に行われる修行を終えた修行僧であればその徳をもって母親を救えるかもしれない、したがって彼らに食べ物や飲み物をささげるよう目連尊者に告げました。そして、修行僧たちにもまた、この施しを受ける際には、施主家の七代の父母のために祈りを捧げるようにと伝えました。目連尊者はその通りに修行僧たちを供養し、その功徳によって目連尊者の母親は餓鬼道から救われました。

この逸話をもとに、当山では毎年8月13日に盂蘭盆会を厳修し、とくにその年に初めてお盆を迎える新しい仏様の供養をねんごろに行っています。

例年100人ほどの参加者があり、本堂内が満員になるほどの大きな法要ですが、今年は昨年同様、感染症拡大防止の観点から本堂でお参りいただくのは新盆家のみとし、本堂前での焼香、もしくはzoomを使ったオンラインでの法要参加を呼びかけました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、本堂内には27名ほど、オンラインでも15名ほどの参加者がおり、本堂前での焼香台でも8名ほどの方がお参り下さいました。例年通りとはいかないまでも、様々な形でのご参加をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。

足元の悪い中お参り下さった皆様、オンラインでの法要にご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

お盆の大掃除

富士地区ではもうすぐお盆を迎えます。

今日は住職が指導する富士高剣道部の生徒さんが大掃除を手伝いに来てくれました。

家の掃除とは勝手が違い、仏具やガラス窓に悪戦苦闘しながらも、本堂、書院、外庭、会館を掃除してくれました。今年の部員は17人と大所帯ですので、人海戦術さながら広いお寺もあっという間に綺麗にしてくれました。暑い中、作業をしてくれて感謝です。

こうして、お盆を迎える準備は着々と進んでいます。

県下では、まん延防止等重点措置が8日から適用されるとのこと。俗世の人の移動は制限されるかもしれませんが、ご先祖様の帰省は例年通りかと思います。

どうぞお盆のご準備を懇ろになさってください。

南無阿弥陀仏

ダンス×音楽 ワークショップのご報告

7月31日(土)午後、法源寺を会場に、NPO法人LAND FESさんによるダンス×音楽ワークショップが開催されました。ダンスを教えていただいたのは岩渕貞太さん、コントラバスを演奏してくださったのは河崎純さん。お二人ともすごい経歴の持ち主で、じつはすごいことだったのです。会場提供だけではもったいないと、子どもと一緒に飛び入りで参加してみました。

ダンスというとステップや振り付けを覚えるイメージがありますが、今日教わったものは全然違うものです。音楽に合わせて、呼吸に合わせて、人の動きに合わせて体を動かす中で、「身体を思うままに動かす」感覚を身につけるようなワークショップでした。個人的には「百目」(ひゃくめ)というワークが面白かったです。自分の体のあちこちに目があり、その目に景色を映すというイメージで身体を動かす…わかりますでしょうか!?(笑)

さて、体の動かし方を習った後は、境内と本堂にて本番!

もちろん筋書きはまったくなし。正解も不正解もないので、コントラバスの音に合わせて、皆が動きたいように動く、それでも何か調和が感じられる、そんなセッションでした。

寺院の本堂や境内は「静」の象徴のような場ですが、今日のワークショップは「動」。しかし、意外にもマッチしており、寺院の場としての新たな可能性を感じた一日でした。

今日の様子は映像作品としてまとめられるようです。完成したらまたご紹介しますね。

令和3年 棚経のご案内

連日の暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。 

今年も棚経の季節がやってきます。棚経とは、お盆の時期に各家庭の仏壇や精霊棚前で、ご先祖様をお迎えするために菩提寺の僧侶が読経をするものです。

新型コロナウイルスの感染は収まってはおりませんが、住職、副住職ともにワクチンを接種し、感染症対策に気を付けながら以下の日程で各家庭を回らせていただこうと考えております。

もし不都合やご心配がありましたら遠慮なくご連絡ください。別日に改めたり、本堂でのご回向とさせていただいたり、できる限り要望に合わせた対応を取らせていただきます。

8月13日18:30からはお盆の施餓鬼法要も行いますが、昨年同様、新盆家のみ本堂にあがっていただけるようにいたします。一般の方は、本堂前のお焼香台でお参りいただくか、オンライン(zoom)で参加いただければ幸いです。

zoom情報は、寺報『大久』をご覧ください(※施餓鬼法要は新盆を迎える仏様のご回向をお一人お一人行いますので、個人情報保護の観点からYoutubeではなくzoomといたしました)。

ご不明な点があれば遠慮なくお尋ねください。どうぞよろしくお願いいたします。

【8月6日、追記】
新型コロナウイルス感染拡大を受け、静岡県内でも8月8日よりまん延防止等重点措置が適用されるとのことです。棚経の訪問がご心配な方は遠慮なくご連絡ください。本堂にて回向させていただきます。