

当山では毎年2月に涅槃図を本堂におまつりしています。
法源寺に伝わる涅槃図は、弘化4年に当時の檀信徒の寄進によって収められたとの記録が残っています。弘化4年といえば、西暦1847年です。ペリーが黒船に乗って浦賀沖に現れたのが1853年ですから、それよりも6年前に作られたものです。180年近く経ちますが、色はとても鮮やかに残っています。
また、今年は巳年ということで、巳年生まれの戦国武将・武田信玄騎馬像も堂内に展示いたしました。こちらの騎馬像は当山檀家で、もともとは武田家の家臣であった高田家所蔵の逸品でしたが、高田家よりご寄進いただき、これを機縁として当山で修復、保管してまいりました。戦国時代、富士山の南麓は武田、北条、今川の三氏の勢力争いの境界線でしたので、この騎馬像の伝来の話はそうした名残を感じさせます。
どちらも2月いっぱい本堂におまつりしております。
2月15日(土)午後1時からの涅槃会にあわせ、涅槃図は絵解きも行います。
どうぞご覧くださいませ。
南無阿弥陀仏