令和6年十夜法要ご案内

今年もお十夜の季節がやってまいりました。

法源寺を開基した観譽祐崇上人は、室町時代、浄土宗に十夜法要の勅許を得た高僧です。よって当山では、十夜法要を最も由緒ある年中行事として500年以上にわたって継承してまいりました。

今年は法然上人が浄土宗を開いてから850年の節目の年にあたります。そこで十夜法要と併せて開宗850年慶讃法要を下記要領にて厳修いたします。

13:00 受付開始
14:00 法要開始
14:50 法話「真の佛教徒とならん」吉水岳彦上人
15:50 終了予定

法要後には東京光照院住職の吉水岳彦上人をお招きし、ご法話をいただきます。吉水師はNHK「こころの時代」にもとりあげられた念仏実践と社会実践を車の両輪の如く大切に行われている、現代の聖(ひじり)です。

信仰をもって生きるとはどういうことか、仏様の平等の救いを実践できぬもどかしさを抱えながら社会とどう向き合って生きていくのか、混沌とした現代社会だからこそ、私たちの心に響くお話であることは間違いありません。

どうぞお誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。

南無阿弥陀仏

改修工事がほぼ終わりました

浄土宗開宗850年記念事業の一環として行ってきました堂宇の改修工事もまもなく終わります。檀信徒の皆様におかれましては、本事業にあたり多大なお力添えを賜り、誠にありがとうございます。

いつでも、どこでも、だれでもが、浄土宗の念仏の教えの根幹ですが、この教えに適うよう、どなたでもお参りしやすいお寺づくりを目指して、このたび堂宇の改修を行いました。

なかでも本堂への空調導入は、昨今の夏の暑さを考えると必須項目でした。
当山の施餓鬼会はお盆の真っただ中、8月13日に行われます。夕方6時30分開始とはいえ、窓を全開にして、扇風機をつけても、法要が終わる頃には参列者の皆さんも大粒の汗をかくほどでした。本堂に空調を導入することで、夏の施餓鬼会はもちろんのこと、春秋の彼岸法要、秋の十夜法要、正月の修正会、さらには日々の法事など、高齢の方や小さなお子さんにとってもお参りしやすい環境が整うことと思います。

また高齢化が進む中で、車いすの方もしばしばお寺にお見えになります。北玄関にスロープを付け、駐車場のスペースを確保し、広いお手洗いを新設することで、車いすが必要な方でも気軽にお参りできるようになりました。

法源寺会館は、岳陽組の行事や地域行事のために使われてきましたが、建設から30年が経ち、建物の老朽化が目立つようになってきました。この先も地域社会の資源として活用できるよう補修を行い、お手洗いなども使いやすくなるよう改修をしました。

おかげさまで、誰でもお参りしやすい環境が整った堂宇でお盆を迎えることができそうです。どうぞ今年の夏は涼しい本堂で施餓鬼会を一緒にお勤めしましょう。

南無阿弥陀仏

法源寺会館の補修工事のお知らせ

現在、法源寺改修事業の一環で、法源寺会館の補修工事を行っております。

会館下の駐車場は使えますが、外壁補修作業のため足場を組んでおり、出入り口が若干狭くなっております。また、見通しも悪くなっています。お車での出入りの際はくれぐれもお気を付けください。

なお、法源寺会館の工事は6月いっぱい7月いっぱいを目途に終了予定です。檀信徒の皆様には、しばらくの間ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

彼岸の入りを迎えました

3月17日は春彼岸の入りの日です。

この日は、毎月17日に行っている観音講の開催日でもありましたので、観音講にご参加の皆様と一緒にお勤めをしました。また、日曜日だったこともあり、子どもたちも参加してくれました。

さて、彼岸とは「さとりの世界」のことです。

それに対し、現世は此岸(しがん)と言います。現世にいる私たちが悟りの世界のことを想って、仏道修行に励む期間が本来の彼岸の在り方ですが、現在ではお墓参りに行くときという認識が一般的かもしれません。

3月20日(春分の日)の中日には18時30分から本堂にてお勤めを行います。信行会の後には、能登半島地震被災地支援チャリティコンサートを開催いたします。復興にちなんだ様々な曲をフルート奏者の村林涼子さんに演奏いただきます。

春分の日、一年のうちで太陽が真西に沈む日。沈む夕日の方角にある西方極楽浄土を思い浮かべながら念仏のとなえることで、私たち自身の功徳を積むだけでなく、思いがけず命を落としてしまった方々へのご供養をしたいと思います。

ともにお参りいただけましたら幸いです。

南無阿弥陀仏

こどもおてつぎ奉仕団に参加してきました

8月22日(火)~24日(木)、総本山知恩院で開催された「こどもおてつぎ奉仕団」に行ってきました。今回、法源寺からは、中学1年生の女の子2人が参加してくれました。昨年に引き続き連続での参加です。ありがたいことですね。

さて、2人は、2泊3日、知恩院で寝泊まりして、おつとめの練習をしたり、御廟をお参りしたり、法然上人の幼少期から浄土宗を開くまでのアニメ映画を鑑賞したり、しっかりと研鑚を積んできたとのこと。

でも、スケジュールを拝見すると、こうした「学び」のほか、知恩院門前の白河での水遊びのほか、知恩院山内での謎解きといった「遊び」も充実していたようです。

こどもおてつぎ奉仕団に参加して、夏の思い出がまたひとつ増えたことでしょう。
きっと、修学旅行で京都に来たら「私ここ知ってる!」と思い出してくれるのではないでしょうか。

お友達と一緒でもOKです。皆さんのお子さん、お孫さんもぜひ参加してみませんか?

南無阿弥陀仏

※掲載の写真は知恩院おてつぎ運動本部からいただきました。

涅槃図公開中

毎年この時期、本堂にはお釈迦様入滅時の様子を表した涅槃図をおまつりしています。

涅槃(ねはん)とはサンスクリット語のニルバーナを音を漢字にあてたもので、さとりの境地、苦しみが消滅した状態を意味します。

入滅することを、「涅槃に入る」とも表現しますが、これは、物理的な肉体の終わりによって身体的な苦からも脱し、いかなるものごとにも煩わされることのない寂静の境地に至ることを表しています。

法源寺に伝わる涅槃図は、弘化4年に当時の檀信徒の寄進によって収められたものです。その大きさもさることながら、鮮やかな色彩も残っており、その迫力に圧倒されます。

弘化4年といえば、西暦でいうと1847年です。ペリーが黒船に乗って浦賀沖に現れたのが1853年ですから、それよりも6年前に作られた一幅ということになります。

裏には寄進した方のお名前も残されており、江戸時代末期の作という歴史的な価値だけでなく、檀信徒の気持ちが込められ、代々受け継がれてきたという「次世代への想い」という価値も感じられるものです。

副住職による絵解きの様子

涅槃図は2月末まで本堂内におまつりしております。この時期ご法事がある方には絵解き(涅槃図の解説)を行っていますが、それ以外でも本堂におあがりいただき自由に見ることができます。

また2月15日には涅槃会を行い、法要の後、絵解きも行います。

手が届きそうな距離で、これほど大きな涅槃図を間近に見ることができるのはそうそうないかと思いますので、ぜひお立ち寄りください。

南無阿弥陀仏

博物館への掛軸の貸出

ただいま、富士山かぐや姫ミュージアム(富士市伝法 66-2)では、企画展「『河東』をめぐる戦国時代」が開催されています(会期は令和5年2月26日まで)。

「河東」とは、富士川から黄瀬川までの一帯のことを指す名称で、戦国時代に武田家、今川家、北条家の三国が隣接していたことから、しばしば戦の場ともなりました。いずれも歴史に名をとどろかせる大名たちですので、その軍事的境界線として緊迫した地帯だったことと思います。この企画展は、今川・武田・北条に徳川を加えた戦国大名たちが、動乱の時代に「河東」をめぐって繰り広げる駆け引きのようすを史料や遺物から紹介するものです。

ここに、当山所蔵の「武田信玄公騎馬像」の掛軸が展示されることとなりました。この騎馬像、もともとは武田家の家臣であった高田家所蔵の物でしたが、高田家より当山へご寄進いただき、これを機縁として当山で修復、保管してまいりました。そして、このたび、河東をめぐる三国のうちの一つ、武田家由来の史料として企画展に貸し出すこととなりました。

せっかくの機会ですので、富士山かぐや姫ミュージアムまでぜひ足をお運びください。

修復前の武田信玄公騎馬像

ラジオ出演のご報告-SDGsへの取り組み-

12月5日(月)、エフエムしみずマリンパルさんの番組「マリンパルほっとライン」に副住職が出演いたしました。出演したのは「Voice of SDGs~私たちのSDGs~」という10分程度のコーナーですが、ここで昨年から始めた農園部の活動を紹介いたしました。

寺院の飛び地境内を開墾し、就労を目指す若者たちと一緒に野菜を育てはじめて早2年。これまで、失敗しながらも、ジャガイモ、キュウリ、ナス、枝豆、オクラ、ネギ、スイカ、サツマイモ、カブ、スナップエンドウといろいろな野菜を育ててきました。月2回程度の活動ですが、継続的に参加する若者との仲も深まっただけでなく、地域の方、檀家さんとの交流も増えたように思います。そんな法源寺農園部の活動のきっかけ、これまでの歩み、今後の展望などお話しさせていただきました(法源寺農園部の歩み→ )。

さて、ラジオ番組のコーナー名にあるSDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」と訳されます。17のゴール、169のターゲットから構成され、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことをスローガンに掲げた国際目標です(17のゴールの内容はこちらをご覧ください)。

「国際目標」というと大げさに聞こえますが、要は社会が持続していくために一人ひとりが生きやすい環境をいかにつくるかということに尽きると思います。農園部の活動がその一助となり、あらゆる人の生きづらさが少しでも和らぐような場所が寺院に作れたらと思っています。

南無阿弥陀仏

令和4年十夜法要のお知らせ

秋の彼岸が過ぎると今年もお十夜の季節になります。

法源寺を開山(建立)した方は、観譽祐崇(かんよゆうそう)上人という僧侶で、大本山・鎌倉光明寺の第九世(9代目住職)になられた方です。

当時、十夜法要は勝手に行うことができず、天皇の勅許が必要でした。 当時、幕府のあった鎌倉で高僧として名高かった祐崇上人が、宮中に参内し『阿弥陀経』の講義を行い、真如堂の僧とともに引声念仏を修したことで、時の天皇より勅許を受け、以来浄土宗寺院でも勤修されるようになりました。そのような理由から、当山の十夜法要は歴史が古く、開山以来、五百二十余年にわたり受け継がれてきた伝統ある行事です。

コロナ禍ではありますが、この法灯を絶やすことなく、今年も感染症対策に努めながら昨年と同様の形式で厳修することとなりました。また、当日の法要や法話の様子はYouTubeでも配信いたします。

ぜひ、多くの方にご参加いただき、法縁を結んでいただければ幸いです。

令和4年10月14日(金)

    14:00~ 十夜法要

    14:45~ 法話「コロナ禍だからこそ考えたい葬送儀礼の意義」

※十夜法要に際し、ご志納下さった檀信徒の皆様には供養した小塔婆と利剣名号のお札をお渡ししたします。ぜひお参り下さい。

南無阿弥陀仏

盂蘭盆会・新盆家供養について

現在、台風8号が本州に接近しています。8月13日の昼過ぎから夕方にかけて静岡県に上陸する見込みがあり、線状降水帯の発生の恐れもあります。

移動時に十分な安全が確保できない恐れがあることから、本日、18:30から予定しておりました盂蘭盆会・新盆家供養は、来寺を控えていただきYouTubeでご参加いただければ幸いです。

YouTubeは寺報『大久』に記載のQRコードをスマホなどで読み込んでいただくか、こちらのリンクをクリックしていただけますとご覧いただけます。動画は当日のみの限定公開とし、後日の視聴は不可とさせていただきますことをご承知おきください。

新盆家の皆様におかれましては、塔婆供養をいたしますので14日以降に本日回向した塔婆を受け取りにお越しいただければ幸いです。

なお、本堂前に用意する予定でした焼香台も、暴風雨が予想されることから設置をいたしません。動画配信を視聴しながら、ご自宅仏壇にてご回向ください。

みなさまどうぞ安全にお過ごしください。

南無阿弥陀仏

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com