ただいま、富士山かぐや姫ミュージアム(富士市伝法 66-2)では、企画展「『河東』をめぐる戦国時代」が開催されています(会期は令和5年2月26日まで)。
「河東」とは、富士川から黄瀬川までの一帯のことを指す名称で、戦国時代に武田家、今川家、北条家の三国が隣接していたことから、しばしば戦の場ともなりました。いずれも歴史に名をとどろかせる大名たちですので、その軍事的境界線として緊迫した地帯だったことと思います。この企画展は、今川・武田・北条に徳川を加えた戦国大名たちが、動乱の時代に「河東」をめぐって繰り広げる駆け引きのようすを史料や遺物から紹介するものです。
ここに、当山所蔵の「武田信玄公騎馬像」の掛軸が展示されることとなりました。この騎馬像、もともとは武田家の家臣であった高田家所蔵の物でしたが、高田家より当山へご寄進いただき、これを機縁として当山で修復、保管してまいりました。そして、このたび、河東をめぐる三国のうちの一つ、武田家由来の史料として企画展に貸し出すこととなりました。
せっかくの機会ですので、富士山かぐや姫ミュージアムまでぜひ足をお運びください。