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先日の十夜法要の様子が、10月19日付の富士ニュースの紙面に紹介されました!
片山先生のご講演だけでなく、十夜法要の歴史や当山との関係についてもふれられています。お檀家さんはもちろんのこと、地域の方々に法源寺のことを知ってもらうよい機会になったのではないかと思います。
南無阿弥陀仏
富士山の見える浄土宗のお寺 〒416-0954 富士市本市場町1040 ☎0545(61)1066
先日の十夜法要の様子が、10月19日付の富士ニュースの紙面に紹介されました!
片山先生のご講演だけでなく、十夜法要の歴史や当山との関係についてもふれられています。お檀家さんはもちろんのこと、地域の方々に法源寺のことを知ってもらうよい機会になったのではないかと思います。
南無阿弥陀仏
10月14日14時より、本堂にて十夜法要を厳修いたしました。
十夜法要とは、浄土宗に伝わる念仏会で、当山の開山上人である鎌倉光明寺第九世・観譽祐崇上人が、室町時代に後土御門天皇の勅許を得て浄土宗寺院で行うことが許されるようになった由緒ある法要です。
この十夜法要は『無量寿経』の一節にある教えを実践したものです。そこには、「娑婆世界で十日十夜の間、善行を修めることは、仏の世界で千年にわたって善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。
法源寺では今年も大勢の檀信徒の皆様にお参りいただき、功徳を積んでいただきました。
法要後は、片山善博先生をお招きし、「人口減少下の日本~活気ある地域をつくるには何が必要か~」というテーマでお話しいただきました。日本全体で人口減少局面に突入し、特に地方都市では人口減少が年々進んでいます。しかし、こうした中にあっても、生産性を向上させることで対応できるとのこと。そして、生産性向上のためには、いきいきと働ける環境を整えること、性別や障害の有無で役割や能力を決めつけないこと、男性も育休をとり子育てに参加することなどが肝要であるとお話しくださいました。
仏教では、偏見や固定概念を離れて物事をありのままでとらえることを大事と説きます。まさに、こうした教えに通じるものが社会の維持発展の役立つものだとあらためて感じるお話でした。
なお、講演会には檀信徒以外の方の参加もあり、大変にぎやかな十夜法要となりました。
ご参加くださった皆様、運営にご尽力くださった総代、世話人の皆様、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏
今年も10月14日に十夜法要を行います。十夜法要とは、浄土宗に伝わる念仏会で、当山の開山上人である鎌倉光明寺第九世・観譽祐崇上人が、室町時代に後土御門天皇の勅許を得て浄土宗寺院で行うことが許されるようになった由緒ある法要です。
当山では毎年法要にあわせて、布教師による御法話、コンサート、落語などを行ってまいりましたが、今年度は、元・総務大臣の片山善博先生をお招きし「人口減少下の日本~活気ある地域をつくるには何が必要か~」というテーマでご講演をいただきます。
片山先生はコメンテーターとしてテレビでもよく目にする機会もあるかと思いますが、現在大正大学地域創生学部の特任教授で、副住職と同僚(立場は違いますが…)ということで、このたびお越しいただくこととなりました。
みなさま、どうぞお誘いあわせの上ご参加ください。
なお、檀信徒以外の方の参加、聴講も歓迎です(参加費無料)。
十夜法要終了後(14:30頃)、本堂にお入りいただければと思います。浄土宗の法要を見るよい機会として、法要から参加くださっても構いません。
〈プログラム〉
13:00 受付開始
14:00 十夜法要
14:40 講演(片山善博先生)
15:40 終了予定
〈片山善博先生 略歴〉
1951年岡山市生まれ。74年、東京大学法学部卒業、自治省に入省。99年、鳥取県知事(2期)。2007年、慶應義塾大学教授。2010年9月から11年9月まで総務大臣。2017年、早稲田大学公共経営大学院教授。現在、大正大学地域創生学部教授、同大学地域構想研究所所長。著書に『知事の真贋』(文春新書)、『地方自治と図書館』(共著:勁草書房)など。
9月23日(火・祝)18:30より、秋彼岸信行会をおつとめしました。
めっきり秋らしくなり、すがすがしい気持ちで皆さんと一緒にお念仏をお称えすることができました。
法要後にはフルート・オカリナ奏者の村林涼子さんによる、牧之原特復興支援ミニコンサートを開催しました。
今回は、フルートのほか、ライアーハープ、ケーナといった珍しい楽器も演奏くださいました。ライアーハープはドイツ発祥の小さな竪琴でとてもやさしい音色が特徴です。ケーナは南米アンデス地方の縦笛で哀愁を帯びた音色を奏でます。
彼方の光、シューベルトの子守歌、ジュピター、風の旅人などを演奏いただきました。その後、アンパンマンのマーチ、見上げてごらん夜の星を、を一緒に歌い、和やかな雰囲気の中で演奏会は幕を閉じました。
お参り下さった皆様ありがとうございました。
★☆★10月1日 追記★☆★
このミニコンサートで集まった募金(25,000円)は社会福祉法人静岡県共同募金会を通じて「令和7年台風第15号災害静岡県義援金」として寄付いたしました。ご協力くださった皆様に感謝申し上げます。
9月18日、富士ロゼシアターにて、浄土宗静岡教区檀信徒大会が行われました。岳陽組は開催地区の当番でしたので、組内寺院の世話人様の力を借りながら、大会運営に尽力しました。
檀信徒大会前には、おてつぎ運動推進大会を併修し、知恩院執事の神田眞晃上人をお招きし、法話をいただきました。
檀信徒大会では、三遊亭円楽師匠の「時そば」「親子酒」、志賀昭裕氏による南米の弦楽器・アルパの演奏なども楽しみました。円楽師匠は以前、王楽時代に法源寺の十夜法要で一席お話をいただきました。現在は、7代目円楽として、楽太郎師匠の跡を継いでいらっしゃいます(血縁上の父は笑点でもおなじみの好楽師匠です)。
また、アルパの演奏をされた志賀さんは、知恩院のライトアップの時期、三門前で演奏を何度もしてこられたとのことで、浄土宗とのご縁も話してくださいました。
アルパはラテンハープともよばれ、パラグアイやコロンビアなどで演奏されるそうです。地球の裏側の国の楽器ですが、その音色はどこか哀愁漂うもので、神田川や秋桜、なごり雪など往年のヒットソングを演奏して下さり、会場の参加者も大喜びでした。
受付係でしたので、落語も演奏もあまりじっくり聴くことはできませんでしたが、会場から漏れる笑い声や拍手に、ご参加の皆さんの満足感が伝わってまいりました。また、帰り際には、ねぎらいの言葉を多くかけていただき、組内で一丸となって取り組んでよかったなと感じられました。
南無阿弥陀仏
7月20日、中島地区にある子育地蔵尊の祭礼で、子どもたちの健やかな成長を願う法要を行いました。
中島地区は法源寺から1㎞ほど離れたところにありますが、この子育地蔵を安置するお堂とその境内は、法源寺の飛び地境内になっています。この地蔵尊とのご縁は、時を遡ること昭和6年、当地区住まいの檀家さんが自宅に安置していた地蔵菩薩を祀るため、宅地及び堂宇を菩提寺である法源寺に寄進されたのがきっかけとうかがっております。
以来94年にわたって、中島子育地蔵尊は地域の子どもの守り仏として大切に祀られ、代々法源寺の僧侶が縁日に御祈願のお参りをしてきました。また、この日にあわせてお祭りが行われ、子供たちが叩く太鼓が町内を巡回します。
法要後の法話は、参加する子供たち向けに六地蔵のお話をしました。
お地蔵さんは六体セットであることが多いのですが、これは六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)を輪廻する迷いの衆生を救うため、導くためといわれています。私たちは生まれ変わり、死に変わりしながら、この六つの世界をめぐるといわれております。
責め苦を味わい心身ともに辛く苦しい地獄道、貪りの心を離れられない餓鬼道、理性的な行動ができない畜生道、いがみ合い争う心が収まらない修羅道、私たちが暮らす人間道、互いを慈しみ合い楽しく仲良く暮らす天道、それぞれの世界はこのようなものですが、私たちと全く別のところにあるわけではありません。普段の生活を振り返ってみれば、私たち自身の心の中にもこれら六つの世界があるといってよいでしょう。
そうしたとき、正しい方向へ導いてくれるのがお地蔵様です。お地蔵さまはさまざまな姿に化身して人々を救うとされています。ひょっとしたら、みなさんの周りにいるおじさん、おばさんがお地蔵さんかもしれません。
こうした地域のお祭りが、見守りの場をつくることに役立ち、子供たちの健やかな成長を助ける機会ともなります。
子どもの数が減ってきてはいますが、ぜひ継続していきたい大切な伝統だと思います。
南無地蔵尊
6月8日、飛び地境内にある農園でジャガイモの収穫を行いました。
法源寺農園部は、これまで富士市就労支援ネットワーク「ココ☆カラ」とつながっている若者たちのサポートで活動を続けてきました。2月に植えたジャガイモが収穫の時期を迎えましたので近所の子どもたちにも声をかけ、みんなでジャガイモ掘りをしました。
お手伝いに来てくれた若者は6名。子どもたちがジャガイモを掘りやすいよう、シャベルで土をほぐしてくれたり、種類の違うジャガイモをきれいに並べるのを助けてくれたり、サポート役のお兄さんお姉さんとして大活躍してくれました。
今回は、定番のキタアカリに加え、アンデスレッド(写真左)、インカのめざめ(写真右)など変わり種も植えましたが、キタアカリ以上によく穫れました。カラフルなジャガイモにみんな大満足です。
男の子は畑にいるいろんな虫にも興味津々。レモンの木についたレモンの実の赤ちゃんを見つけて教えてくれる子もいました。子どもの目はいろいろなものをキャッチする力に優れています。ココ☆カラの若者たちにとっても子どもたちと触れ合う楽しい時間になったようです。
収穫の後は、豊作の御礼で、ジャガイモを本堂の仏様にお供えし、みんなでお参りした後に山分けしました。また、いつも見守ってくださる近所の方々にもおすそ分けいたしました。
秋のサツマイモはこれ以上の出来の予感。また、にぎやかな収穫祭を企画したいと思います。
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※本活動は、公益財団法人浄土宗ともいき財団の助成を受けています。
5月29日、公益財団法人浄土宗ともいき財団の助成金交付式に参加してまいりました。
なぜ助成金交付式に?と思われるかもしれません。このブログでもたびたび紹介していますが、当山では飛び地境内を活用して、不登校や引きこもりの若者たちと一緒に農園活動を行っています。「法源寺農園部」と名付けられたこの活動は、今年で5年目になりますが、活動に必要な資金を2年前より、浄土宗ともいき財団様からいただいております。
浄土宗ともいき財団とは、浄土宗寺院や僧侶による社会貢献活動を支援し、地域社会の福祉・安寧の向上に資する活動を広げることを主な事業とする公益財団で、大正3年(1914年)、「財団法人浄土宗報恩明照会」として起こった歴史ある財団です。
今年もありがたいことに「法源寺農園部」を助成金事業として採択していただきました。そういうわけで交付式に参加してきたのです。
交付式に参加したのは50を超える団体。みなさん、それぞれに特色ある活動をされています。一例を紹介すると、子ども食堂、フリースクール、防災のワークショップなど、いずれも寺院がコミュニティの核として活かされるプロジェクトです。お寺をもっと地域に開きたい、社会の役に立つ寺院でありたい、そうした思いがひしひしと伝わってきました。私も大変刺激を受けました。
いただいた助成金を有意義に活用し、今年も農園部の活動を展開していきたいと思います。
法源寺では飛び地境内を活用して農園活動を行っています。
きっかけは、ひきこもりや不登校の当事者・家族を支援するNPO富士市若者相談窓口「ココ☆カラ」の方から、コロナ禍で就労体験、社会体験できる場が減っているので、何か活動できることはないかというところからでした。そこから、草取りをはじめ、草取りだけではつまらないと畑を開墾したのが農園部の始まりです。
2021年に始まったこの農園部も今年で5年目を迎えます。
先日はこの活動の一環でジャガイモを植えました。
今年は定番のキタアカリに加え、インカのめざめ、アンデスレッドといった変わり種にも挑戦です。立てた畝に溝を掘って、30cm感覚で種芋を並べていきます。
種芋をたくさん用意したので、うちの子供たちにも手伝ってもらいました。
砂遊びの感覚でしょうか(笑)
地温を上げるため、また雑草防止のため、植え付けの後マルチ(黒いビニール)を張るのですが、年々上手くなっているような気がします。何事も経験ですね。
作業中、小鳥が畑にやってきて心配そうに見つめていました。
調べたらジョウビタキという鳥のようです。芽は食べちゃダメだよ。
今年もちゃんと育ってくれるでしょうか。どうぞご期待ください。
行政サービスが休業になる年末年始、自由に安心して過ごせる居場所を、ということで今年も12月28日にフードサポートネットワークFujiさんに法源寺会館をお使いいただき「年末の応援会」を行いました。
年末の応援会は、必要な方に食料や衣類、日用品などをお持ちいただくフードパントリー活動ですが、生活相談なども受け付けています。そのほか、お昼ごはんを食べたり、コーヒーを飲んだり、安心して思い思いの時間を過ごせるようボランティアの方々が運営をしてくださいました。法源寺からもお檀家さんからお供えいただいたお米を5合ずつ小袋に分け、40袋ほど用意し提供させていただきました。
当日は、ウクライナからの難民の方や行き場のない若者、高齢の単身者など年齢も性別も背景も様々な人がお立ち寄りいただき、必要な物資を手にお帰りになられました。「駆け込み寺」という言葉があるように、困ったときに頼りになる場所でありたいと思います。お見えになった方々にとって、今回の活動が年を越すのに少しでも役に立てたのなら幸いです。
皆様もどうぞよいお年をお迎えくださいませ。
南無阿弥陀仏