【決定版】ダンス×音楽ワークショップのお知らせ

連日の集中豪雨、みなさまお変わりありませんでしょうか。

さて、先日【延期】のお知らせをしたNPO法人LAND FESさんのダンスと音楽のワークショップですが、市の担当者と協議した結果、感染予防対策を徹底したうえで当初の予定通り開催することとなりました。これを受けて、法源寺は7月31日にワークショップの会場となることが決定しました。

お寺でダンスというと「盆踊り」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、それとはまったく違うアート感満載の創造的なワークショップです(たぶん)。面白そうだなぁと思った方は、ぜひ遊びに来てください。多くの方のご参加お待ちしています(要事前申込)。

なお、今回のワークショップの企画は、富士市若者支援窓口「ココ☆カラ」さんとの連携を通じたご縁によるものです。当山では、不登校やひきこもりなど生きづらさを抱える若者の支援に携わっています(これまでの活動はこちらをご覧ください⇒過去の活動① 過去の活動② 過去の活動③

LAND FES DIVERSITY in 富士 @法源寺 

日 時:7月31日(土)13:00~16:00(ワークショップ)、16:00~18:00(発表会)
場 所:法源寺会館、法源寺境内
参加費:無料
申込・問合:landfes.diversity☆gmail.com(☆を@に変えて下さい)

※いろいろと情報が錯綜し、申し訳ありません。混乱を避けるため過去の開催告知、延期告知の記事は削除いたしました。

法源寺農園部、収穫!

3月中旬に植えたジャガイモが順調に育ち、あっという間に収穫を迎えました。仏様のお守りのおかげでしょうか、予想よりも早い収穫です。

初めての野菜作り、初めての収穫でどれだけできるか不安でしたが、掘ってびっくり、大量に収穫することができました。自然の力は偉大ですね。

同じ時期に植えたジャガイモですが、形や大きさはそれぞれ。手のひらぐらい大きくなっているものもあれば、ビー玉より少し大きいくらいのものまで。人間と同じですね。同じ環境で育っても、育ち方は人それぞれ。でも、実際育ててみると、大きくても小さくても、まん丸でもいびつでも、すべてが愛おしいものです。人もそれぞれですが、分け隔てなく同じように慈愛をもって接したいと感じた次第です。

さて、収穫後は、近所の人や、ご法事のあったお檀家さんにもおすそ分けし、皆様に喜んでいただきました。手伝ってくれた若者たちも、ジャガイモを手渡した人たちからの「ありがとうね」「上手にできたね」というお声掛けに、顔がほころびます。

法源寺農園部は、荒れ地だった飛び地境内の草刈りから始まりましたが、現在では彼らの助けが当山にとって大変ありがたいものになっています。

不登校やひきこもりなど、社会にうまくなじめず生きづらさ抱えている子もいるかもしれませんが、ともにゆっくり歩き、社会とのつながりを再び紡ぎなおす手助けができたら、とても素敵なことだと思います。

今後とも法源寺農園部をよろしくお願いします。

クラウドファンディングで地域づくり

今年もゴールデンウィークは自粛期間となってしまい、なかなかうつうつとした日が続いています。そんななか、富士宮市の浄土宗寺院・来迎寺で地域づくりのための新たな挑戦が始まったというニュースが飛び込んできました(富士宮市に地域のみんなが集まるおてらカフェを作りたい!)。

コロナ禍であらゆることが自粛や中止される中、地域の人のための居場所づくりを新たに始めたというのですからこれほど素晴らしいことはありません。しかも、クラウドファンディングという、インターネットを通じた浄財勧募(寄付のお願い)という点も目新しく、興味をひくものです。

兼務住職として来迎寺を守ってきた平等寺住職・岩田照賢上人は、これまで介護者カフェやひきこもりの親の会などを行ってきましたが、今回の寄付を元手に、寺院のバリアフリー化や子ども食堂のための調理器具の購入などを行い、老若男女、地域の誰もが集まれる居場所づくりに取り組むとのことです。

実は、寺院では昔から、修繕や建立のために勧進(かんじん)という制度がありました。もっとも有名なのは、奈良の大仏でしょう。聖武天皇の命によって造立された大仏は、行基という高僧によって勧進が行われました。行基は、行基菩薩とも呼ばれるほど民衆の信頼が厚かったため、多くの寄付や人手が集まり、大仏造立が成し遂げられたといわれています。

そういう意味では、寺院によるクラウドファンディングは、「現代版勧進」ということができるかもしれません。しかし、クラウドファンディングにしろ、勧進にしろ、その成功の鍵を握っているのは、呼びかける僧侶や寺院が、人々に広く愛されているか、必要とされているか、という点でしょう。

地域のため、社会のために何ができるか。来迎寺のクラウドファンディングは、寺院のこれからの姿を考えさせられる新たな挑戦のように思います。ぜひリンク先の記事をご覧いただき、余力があればクラウドファンディングにもご協力いただければ幸いです(返礼品も魅力的です)。

【リンク】富士山のお膝元!富士宮市に地域のみんなが集まるお寺カフェを作りたい!

涙骨賞、受賞

4月も終わろうとしているころ、私が代表を務めるひとさじの会が中外日報社の主催する涙骨賞の実践部門に選ばれたというニュースが飛び込んでまいりました。

中外日報社は明治30年に創刊された宗教専門紙で、その創刊者・真渓涙骨(1869~1956)にちなんで、広く精神文化をテーマとする論文と、信仰に基づく様々な活動を実践する個人・団体を顕彰することを目的として「涙骨賞」は設けられています。

ひとさじの会は、2009年に僧侶によって立ち上げられた生活困窮者の支援団体で、東京の浅草・上野を中心に、炊き出し・夜回りをしたり、身寄りのない方の供養を行ったりしてきました。

立ち上げ時から活動に加わっていたとはいえ、受賞のタイミングで私が代表にいただけで、会を立ち上げられた先輩方、陰日向に支えてくださったボランティアの皆様の力なくしてはこの名誉にあずかることはできませんでした。

あらめて多くの皆様に感謝申し上げたいと思います。

と同時に、活動開始から10年以上たった今も生活困窮者が減らない社会のありように心を痛めています。とりわけ、昨年からのコロナ禍では、これまでぎりぎりで頑張ってこられた方がさらに苦しい状況に立たされています。

多くの人の生きづらさが少しでも和らぐよう、「困ったときはお互い様」の気持ちが社会に広がっていくことを願っています。

南無阿弥陀仏

法源寺農園部、発足!

以前、ご紹介した飛び地境内を耕し、家庭菜園ならぬ寺庭菜園を始めました。

お手伝いいただいているのは、富士市若者相談窓口 ココ☆カラに通う若者たち。一緒に耕しただけでなく、この畑を「青空」と名づけました。“Social Farming”とは、就労のための農業ではなく、ケアや交流の場としての農業を意味します。生きづらさを抱えた人も、土いじりをしたい人も、美味しい野菜を食べたい人も、誰かと話したい人も、いろいろな人が集える場になればいいなと思って、「青空」の前に付けました。

荒地を開墾し(文字通り!)、畝を三本作り、そのうちの2つにはジャガイモを植え付けました。GW明けぐらいにもう一本の畝にサツマイモを植えようと思っています。現在はジャガイモの成長を楽しみながら、日々雑草との戦いです。

これからも、ココ☆カラに通う就労を目指す若者たちと一緒に試行錯誤しながら野菜を育てたいと思います。

農業指導、お手伝い、見学、大歓迎です!お寺にお参りの際にぜひ様子をのぞいてみてください。そして、その時もし作業している人がいたら「ご苦労さま」「精が出るね」などお声掛けいただけたらありがたく思います。

富士宮市生活支援体制整備事業セミナー

3月21日(日)、富士宮市生活支援体制整備事業セミナー(主催:富士宮市社会福祉協議会)で「寺院からはじまる共生の地域づくり~宗派、檀家の垣根を超えたつながりを求めて~」という演題で講演をいたしました。

私の専門は宗教社会学ですが、最近では終末期ケアやた高齢者ケアにおける僧侶(宗教者)の役割や、地域包括ケアシステムにおける寺院の役割などについて研究しておりまして、このようなお話をいただいた次第です。

当日はあいにくの天気でしたが、50名を超える富士宮市各地域の地域づくりのリーダーにお集まりいただきました。

私の話はいたって簡単です。

現在、厚生労働省は「住み慣れた地域で、自分らしい人生をまっとうする」をキーワードに、地域包括ケアシステムを推進していますが、その実効性を高めるためには、地域社会における支え合い、助け合いの場(=ケアの場)をどれだけ作れるかがポイントです。

しかし、少子高齢化、過疎化等で地域社会の力自体が衰退する中、ケアのための新たな組織を立ち上げるのはなかなか難しいこと。そうであるなら、すでにある様々な組織にケアの視点を付与したらどうかというものです。

生活の困りごとなら支援機関を利用すればいいのでは、と思うかもしれません。でも、困っていても自ら専門支援機関を訪れる人はそう多くありません。自立を求められる現代社会においては、「助けて」、「困った」をいうことがはばかられます。また、自分の「困った」が支援制度のどの枠組みに当てはまるのかわからない複雑化した「困った」状態も少なくありません。最近よく耳にするようになった8050問題もその典型例です。

様々な生活課題や生きづらさを抱えた人が少しでも楽になれるよう地域社会には、「気づく場」、「気づく時」、「気づく人」がいる「集いの場」が必要です。そして、地域にはすでに「集いの場」が遍在しています。町内会、PTA、スポーツクラブ、趣味の会など、地縁によって参加するものから、自分の興味関心によって参加するものまで様々です。

今では、お寺といえば葬儀や法事などで行く場所というイメージが強いかもしれません。しかし、その昔、寺院は寺子屋と呼ばれ、学習塾やコミュニティセンターの役割を果たしていました(当山でも先代住職の時は書道教室をやっていたようです)。現代でもお寺では地縁や血縁のつながりをもとにした人が集う機会があります。ですので寺院もこの「集いの場」に加えていただき、互いを気にかけ、支え合う、そんな場所にしていけたらなぁと思っています。

浄土宗では共生(ともいき)といって、現世空間だけでなく、すべてのいのちの連綿とした繫がりを含め大切にすることをスローガンに掲げています。まさに、地域社会における共生にも通じる概念です。生きづらさを和らげ、ともに支え合う場づくりの一端を寺院が担うことができたら、ありがたいことです。

お寺の草刈り with ココ☆カラ

昨日、富士市若者相談窓口「ココ☆カラ」に通う若者たちと、飛び地境内地の草取りをしました。

「ココ☆カラ」は、NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡が運営する団体で、ひきこもりや不登校などの生きづらさを抱える若者やそのご家族の支援を行っています。

昨年からスタッフの方とつながり、若者たちに境内地の草刈りに来ていただいたり、年末お困りごと相談会の場所として会館を貸し出したりと、寺院として若者支援のお手伝いをはじめています。

実はこの草刈は昨年12月に引き続いて2回目でして、おかげでずいぶんきれいになりました。

ここは以前畑だったのですが、お手伝いしてくれた若者たちと「また耕して何か育てられたらいいね」と次なる構想も膨らんできました。

今後の展開が楽しみです!

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