
10月14日14時より、本堂にて十夜法要を厳修いたしました。
法源寺を開いた観譽祐崇上人は、鎌倉光明寺の第九世(9代目の住職)でもありましたが、浄土宗に十夜法要の勅許を得た僧侶でもありました(当時、十夜法要は勝手に行えなかったのです)。観譽祐崇上人は、室町時代に後土御門天皇の勅許を得て十夜法要行いました。以来、浄土宗寺院では毎年秋のこの時期に十夜法要が営まれます。観譽祐崇上人と縁の深い当山では最も由緒ある年中行事といえます。

この十夜法要は『無量寿経』の一節にある教えを実践したものです。そこには、「娑婆世界で十日十夜の間、善行を修めることは、仏の世界で千年にわたって善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。
今年も総代、世話人さん方の運営協力のもと、大勢の檀信徒の皆様にお参りいただきました。

法要後は、東京都健康長寿医療センター研究所の枝広あや子先生から「お寺で健康!? 読経と口腔機能・呼吸機能の維持向上」と題して、声に出してお経を読むことがいかに体と心に良いかをお話しいただきました。
枝広先生は大正大学に勤める副住職とこの読経効果に関する研究を行っており、全国各地にある寺院を拠点に、読経を用いた健康プログラムを普及・推進しています(参考記事)。そうしたご縁もあり今回足をお運びいただきました。
日常語ではない音節を継続的に唱えることに口腔機能向上効果があり、巷ではパタカラ体操というものがあります。ただ、意味のない音節ですのであまり長続きしないという指摘もあります。読経であれば普段口にすることのない音節ですし、功徳も積むことができ心も豊かになるのでは、ということで研究が進められています。
また、人と人との交流が生まれる場所も精神的健康に大きくプラスに働くとのこと。お寺に足を運んで一緒にお経を読んでお話しすることが、実は私たちにとってとても良いことだとあらためて知ることができました。

やはり健康につながることにはみなさん興味津々の様子で、枝広先生のお話に釘付けでした。
お話の中では、南無阿弥陀仏と十遍となえるお十念も、通常は、4回となえ息継ぎをし、また4回、最後に2回という具合でおとなえしていますが、息継ぎせずに8回連続でおとなえすると呼吸機能にもよいのではないかという指摘もありました。
そこで、最後には皆さんと一緒に大きな声で8回+2回の十念をおとなえし、学んだことをすぐに実践する講演会となりました(笑)
ご参加くださった皆様、運営にご尽力くださった総代、世話人の皆様、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏

