【2月の言葉】今できること 少しずつ

物ごとを成し遂げるには、積み重ねが大切。
少しずつでも着実に進めましょう。
Advance little by little, starting with the things you can do now.
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浄土宗月訓カレンダーの2月の言葉。
字は大本山清浄華院第83世法主飯田実雄台下の揮ごうです。
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いつのまにか1月が終わってしまいました。
みなさんは、先月の言葉を覚えているでしょうか?
そうです。「思いから行いへ」というものでした。

2月の言葉はまるでこの続きのように聞こえますね。
いざ行動に移そうと思っても何から始めたらよいのか、どう始めたらよいのか、何に気を付けたらよいのかとためらわれている人もいらっしゃるかもしれません。あるいは、始めてみたもののこれでよいのか、ほかによい方法はなかったのか、この先何をすればよいのかと悩んでいる人もいらっしゃるかもしれません。

先のことを見すえてあれやこれや気をもむ。過ぎたときをふりかえり悔やむ。私たちにはよくあることです。

さて、お釈迦様は次のような言葉を残しました。

過去を追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられた。
未来はまだやって来ない。
だから現在のことがらを、現在においてよく観察し、
揺らぐことなくどうずることなく、よく見きわめて実践すべし。
ただ今日なすべきことを熱心になせ。
誰か明日の死のあることを知らん。

過ぎ去った過去や、まだ来ない未来に心を傾けるのではなく、今ここにおいて自分がなすべきことをせよ。明日も命があるかどうかは誰にもわからない、だからこそ悔いの残らないように今を生きよということです。やや強い語調ですが、それだけに重みが伝わってきます。

2月の言葉は、お釈迦様のこの教えを一言で表しているようにも思えます。

今できること 少しずつ

思いを形にするために行動は欠かせません。
しかし、はじめから大きなことをやろうとしたら二の足を踏んでしまうでしょう。
小さくてもよいのです。踏み出した足と逆の足をまた踏み出してみましょう。
駆け出さなくてもよいのです。ゆっくりでも歩き続けましょう。
少しずつでも前進すれば、果てしなく先にあると思えるものにもいずれはたどり着くことでしょう。

一歩一歩、自分の足元を見つめながら、ともに歩んでまいりましょう。

今できることを少しずつ、ね。

南無阿弥陀仏

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