10月14日(土)14時より、当山本堂にて十夜法要を行いました。
十夜法要とは、『無量寿経』の一節にある教えを実践したもので、本来は十日十夜にわたって法要を行うものでしたが、現在では多くの寺院で1日開催となっています。法源寺を開いた観譽祐崇上人は、鎌倉光明寺の第九世(9代目の住職)でもありましたが、浄土宗に十夜法要の勅許を得た僧侶でもありました(当時、十夜法要は勝手に行えなかったのです)。したがって、当山では最も由緒ある年中行事といえます。
さて、令和元年までは近隣の浄土宗寺院の上人のご随喜(法要への参加)を得て、にぎやかに行われておりましたが、コロナ禍で山内僧侶だけの厳修がしばらく続いておりました。じつに4年ぶりとなるフル開催でした。
法要後には、村林涼子さん(左:フルート奏者)と片平雅子さん(右:クラリネット奏者)による、おたのしみコンサートが開催され、クラシックの名曲やおなじみのポピュラーソング、子どもたちも大好きなジブリの曲など、耳なじみのある音楽を聴きながら、心和やかなひとときをお過ごしいただきました。また、途中途中に、楽器クイズや曲当てクイズなども入れて下さり、ただ聴くだけでなく、本堂にいらっしる老若男女が一緒に楽しめる参加型のコンサートとなりました。
4年ぶりとなるフル開催で、どれほどの方がお見えになるのか、葬儀、法事の縮小化の流れで、まったく来てくれなくなってしまうのではないか、と心配しましたが、終わってみれば本堂いっぱいになるほどお集まりいただきました。お帰りになる皆様の笑顔からも、今年の十夜法要に満足いただけたのではないかと感じています。
お参り下さった皆様、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏