ダンス×音楽 ワークショップ 第3弾!

ここのところダンスワークショップの記事ばかり書いていますが、全4回シリーズですので、たぶんもう一回あります(笑)。

さて、本題に入る前に、コトの経緯をご説明しておきましょう。

コロナはデルタ株という変異株によって拡大する一方、県下でもついに緊急事態宣言が適応されました。これにより、市内の公共施設の使用は大きく制限されることになりました。

NPO法人LAND FESさんが主催するこのワークショップも、富士市教育プラザで開催される予定でしたが、当然その影響を大きく受けます。開催まで日が迫っている中で、他に使える会場はないかとご相談いただき、前回に引き続き法源寺会館での開催となったというわけです。

行政の施設は、お役所の指示に従わざるを得ませんが、その点お寺でしたら少しくらい融通が利きます。もちろん、感染症対策はしっかり行っています(実際、ダンスワークショップ中はほとんどおしゃべりはなく、みなさん一心不乱に踊っています)。

そのようなわけで、8月21日に第3弾のワークショップを法源寺会館で開催したのです(パフォーマンスの収録は場所を変えて富士川のほとりで行いました)。

ダンスを教えていただいたのはAAPAさん、ギターを演奏してくださったのは細井徳太郎さん。普段あまり意識しない体の動きを感じて、ときほぐした後、「表面」や「肉」や「骨」を感じて動き出す。踊っていて飽きたら歩く。他の人の踊りを見て感じるところがあったらまたそこから動き出す。という、即興性の高いワークでした。

わずかな時間ではありましたが、なんだかお寺がアート空間になったような気がしました。きっと皆さんの踊りっぷりを見てた阿弥陀様も驚いているんじゃないでしょうか(笑)

今回で3回目の開催ですが、うれしいことに若者就労支援窓口 ココ☆カラに通う若者たちも顔を出してくれるようになりました。農園部にも来てお手伝いしてくれる面々です。

さて、この一連のワークショップは「LAND FES DIVERSITY in 富士」という名称です。DIVERSITY(ダイバーシティ)とは、「多様性」という意味です。

私たちは、性別、年齢、国籍、人種、信仰、障害、病気、価値観など様々な「自分」を形作る枠を持っていますが、みなそれぞれ違います。既存の枠に収まらないこともあるでしょう。本当は違うのに無理して多数派にあわせている人もいるかもしれません。他者との違いに生きづらさを抱えている人もいるかもしれません。

誰もがありのままの自分でいられる社会、これこそが多様性のある社会ではないでしょうか。

この3回のワークショップから、「LAND FES DIVERSITY in 富士」は、アートパフォーマンスを通じてこれまで交錯することのなかった人たちと出会い、そこからさらに他者への思いをはせる場である、と感じています。

来週8月28日(土)も、法源寺会館で行われます(最終回)。興味を持たれた方はぜひ見に来てください。きっと自然と体が動き出すはず(?)。お問い合わせは【こちら】まで!

ダンス×音楽 ワークショップ 第2弾!

8月14日午後、法源寺会館でNPO法人LAND FESさんによるダンスワークショップが開催されました。

これは先日行われたワークショップの第2弾企画として、当初は富士市教育プラザを会場に予定されていたものですが、まん延防止等重点措置の適用により使用が制限されたため、急遽会場借用の依頼を受け、開催に至りました。

今回のダンスを教えてくださったのは笠井瑞丈さん、楽器(太鼓と銅鑼)を演奏してくださったのはチェ・ジェチョルさん。お二人とも海外でも活躍されている、すごいお方でした。ありがたいですね。

樹齢300年の樹をイメージしてその成長を身体で表現したり、自分の意思とは違う何かによって(ワークショップ中は「小人」と表現されていました)身体を操作したり、いただくお題はとってもユニークでしたが参加者一同、身体をめいっぱい使って、普段とは違う自己表現を楽しんでいらっしゃいました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、会館の中は終始にこやかな雰囲気で楽しくワークショップができました。こちらも映像作品になるようですので、それもまた楽しみです。

さて、このワークショップは、LAND FES DIVERSITY FUJI 2021という企画の一部です。8月21日、8月28日と、まだあと2回ありますので、興味を持たれた方はぜひ参加してみてください。お問い合わせは こちら まで。

令和3年度 盂蘭盆会・新盆家供養

8月13日18時30分より、令和3年度盂蘭盆会及び新盆家供養を本堂にて行いました。

お盆は「盂蘭盆」(うらぼん)の略語といわれています。『盂蘭盆経』には、今日のお盆の風習につながる以下の様な逸話が説かれています。

お釈迦様の弟子のひとりに、神通力を持つ目連尊者(もくれんそんじゃ)という方がいました。ある日、亡き母がどうしているかと、神通力を使って母親の姿を探したところ、餓鬼道に堕ち、飢えと渇きに苦しむ母親の姿が見えました。神通力で食べ物や飲み物を届けようとしますが、母親の元に届く前に火に包まれてしまい、母親を助けることはできません。何とか救いたいと願った目連尊者は、師匠であるお釈迦様に相談したところ、お釈迦様は、雨期に行われる修行を終えた修行僧であればその徳をもって母親を救えるかもしれない、したがって彼らに食べ物や飲み物をささげるよう目連尊者に告げました。そして、修行僧たちにもまた、この施しを受ける際には、施主家の七代の父母のために祈りを捧げるようにと伝えました。目連尊者はその通りに修行僧たちを供養し、その功徳によって目連尊者の母親は餓鬼道から救われました。

この逸話をもとに、当山では毎年8月13日に盂蘭盆会を厳修し、とくにその年に初めてお盆を迎える新しい仏様の供養をねんごろに行っています。

例年100人ほどの参加者があり、本堂内が満員になるほどの大きな法要ですが、今年は昨年同様、感染症拡大防止の観点から本堂でお参りいただくのは新盆家のみとし、本堂前での焼香、もしくはzoomを使ったオンラインでの法要参加を呼びかけました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、本堂内には27名ほど、オンラインでも15名ほどの参加者がおり、本堂前での焼香台でも8名ほどの方がお参り下さいました。例年通りとはいかないまでも、様々な形でのご参加をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。

足元の悪い中お参り下さった皆様、オンラインでの法要にご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

お盆の大掃除

富士地区ではもうすぐお盆を迎えます。

今日は住職が指導する富士高剣道部の生徒さんが大掃除を手伝いに来てくれました。

家の掃除とは勝手が違い、仏具やガラス窓に悪戦苦闘しながらも、本堂、書院、外庭、会館を掃除してくれました。今年の部員は17人と大所帯ですので、人海戦術さながら広いお寺もあっという間に綺麗にしてくれました。暑い中、作業をしてくれて感謝です。

こうして、お盆を迎える準備は着々と進んでいます。

県下では、まん延防止等重点措置が8日から適用されるとのこと。俗世の人の移動は制限されるかもしれませんが、ご先祖様の帰省は例年通りかと思います。

どうぞお盆のご準備を懇ろになさってください。

南無阿弥陀仏

ダンス×音楽 ワークショップのご報告

7月31日(土)午後、法源寺を会場に、NPO法人LAND FESさんによるダンス×音楽ワークショップが開催されました。ダンスを教えていただいたのは岩渕貞太さん、コントラバスを演奏してくださったのは河崎純さん。お二人ともすごい経歴の持ち主で、じつはすごいことだったのです。会場提供だけではもったいないと、子どもと一緒に飛び入りで参加してみました。

ダンスというとステップや振り付けを覚えるイメージがありますが、今日教わったものは全然違うものです。音楽に合わせて、呼吸に合わせて、人の動きに合わせて体を動かす中で、「身体を思うままに動かす」感覚を身につけるようなワークショップでした。個人的には「百目」(ひゃくめ)というワークが面白かったです。自分の体のあちこちに目があり、その目に景色を映すというイメージで身体を動かす…わかりますでしょうか!?(笑)

さて、体の動かし方を習った後は、境内と本堂にて本番!

もちろん筋書きはまったくなし。正解も不正解もないので、コントラバスの音に合わせて、皆が動きたいように動く、それでも何か調和が感じられる、そんなセッションでした。

寺院の本堂や境内は「静」の象徴のような場ですが、今日のワークショップは「動」。しかし、意外にもマッチしており、寺院の場としての新たな可能性を感じた一日でした。

今日の様子は映像作品としてまとめられるようです。完成したらまたご紹介しますね。

令和3年 棚経のご案内

連日の暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。 

今年も棚経の季節がやってきます。棚経とは、お盆の時期に各家庭の仏壇や精霊棚前で、ご先祖様をお迎えするために菩提寺の僧侶が読経をするものです。

新型コロナウイルスの感染は収まってはおりませんが、住職、副住職ともにワクチンを接種し、感染症対策に気を付けながら以下の日程で各家庭を回らせていただこうと考えております。

もし不都合やご心配がありましたら遠慮なくご連絡ください。別日に改めたり、本堂でのご回向とさせていただいたり、できる限り要望に合わせた対応を取らせていただきます。

8月13日18:30からはお盆の施餓鬼法要も行いますが、昨年同様、新盆家のみ本堂にあがっていただけるようにいたします。一般の方は、本堂前のお焼香台でお参りいただくか、オンライン(zoom)で参加いただければ幸いです。

zoom情報は、寺報『大久』をご覧ください(※施餓鬼法要は新盆を迎える仏様のご回向をお一人お一人行いますので、個人情報保護の観点からYoutubeではなくzoomといたしました)。

ご不明な点があれば遠慮なくお尋ねください。どうぞよろしくお願いいたします。

【8月6日、追記】
新型コロナウイルス感染拡大を受け、静岡県内でも8月8日よりまん延防止等重点措置が適用されるとのことです。棚経の訪問がご心配な方は遠慮なくご連絡ください。本堂にて回向させていただきます。

【決定版】ダンス×音楽ワークショップのお知らせ

連日の集中豪雨、みなさまお変わりありませんでしょうか。

さて、先日【延期】のお知らせをしたNPO法人LAND FESさんのダンスと音楽のワークショップですが、市の担当者と協議した結果、感染予防対策を徹底したうえで当初の予定通り開催することとなりました。これを受けて、法源寺は7月31日にワークショップの会場となることが決定しました。

お寺でダンスというと「盆踊り」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、それとはまったく違うアート感満載の創造的なワークショップです(たぶん)。面白そうだなぁと思った方は、ぜひ遊びに来てください。多くの方のご参加お待ちしています(要事前申込)。

なお、今回のワークショップの企画は、富士市若者支援窓口「ココ☆カラ」さんとの連携を通じたご縁によるものです。当山では、不登校やひきこもりなど生きづらさを抱える若者の支援に携わっています(これまでの活動はこちらをご覧ください⇒過去の活動① 過去の活動② 過去の活動③

LAND FES DIVERSITY in 富士 @法源寺 

日 時:7月31日(土)13:00~16:00(ワークショップ)、16:00~18:00(発表会)
場 所:法源寺会館、法源寺境内
参加費:無料
申込・問合:landfes.diversity☆gmail.com(☆を@に変えて下さい)

※いろいろと情報が錯綜し、申し訳ありません。混乱を避けるため過去の開催告知、延期告知の記事は削除いたしました。

法源寺農園部、収穫!

3月中旬に植えたジャガイモが順調に育ち、あっという間に収穫を迎えました。仏様のお守りのおかげでしょうか、予想よりも早い収穫です。

初めての野菜作り、初めての収穫でどれだけできるか不安でしたが、掘ってびっくり、大量に収穫することができました。自然の力は偉大ですね。

同じ時期に植えたジャガイモですが、形や大きさはそれぞれ。手のひらぐらい大きくなっているものもあれば、ビー玉より少し大きいくらいのものまで。人間と同じですね。同じ環境で育っても、育ち方は人それぞれ。でも、実際育ててみると、大きくても小さくても、まん丸でもいびつでも、すべてが愛おしいものです。人もそれぞれですが、分け隔てなく同じように慈愛をもって接したいと感じた次第です。

さて、収穫後は、近所の人や、ご法事のあったお檀家さんにもおすそ分けし、皆様に喜んでいただきました。手伝ってくれた若者たちも、ジャガイモを手渡した人たちからの「ありがとうね」「上手にできたね」というお声掛けに、顔がほころびます。

法源寺農園部は、荒れ地だった飛び地境内の草刈りから始まりましたが、現在では彼らの助けが当山にとって大変ありがたいものになっています。

不登校やひきこもりなど、社会にうまくなじめず生きづらさ抱えている子もいるかもしれませんが、ともにゆっくり歩き、社会とのつながりを再び紡ぎなおす手助けができたら、とても素敵なことだと思います。

今後とも法源寺農園部をよろしくお願いします。

忘恩

今年は例年より早く梅雨入りを迎えました。

今年は、例年より早く、東海地方は梅雨入りを迎えました。ただ、じめじめと降り続けることはなく、むしろまだ本格的な梅雨入りとは言えない天気が続いています。傘の出番はこれからかもしれません。

さて、当山の三門前にはそんな傘にまつわる言葉を掲示してあります。

忘恩  借りた傘 雨が止んだら 邪魔になる

出かけた先で雨が降り出したら困りますよね。そんなとき、訪問先で親切に傘を貸してくださることもあります。「あぁ助かった、濡れなくてすむ」と思っていても、しばらくしたら雨が止むことこともあります。
借りた傘ですので、なくすわけにはいきません。あれほどありがたかった傘は、今度は手をふさぐ「荷物」に感じられるでしょう。「こんなことなら借りてこなければよかった」「こんなにすぐ止むなら雨宿りしていればよかった」と、さきほどの感謝の気持ちが後悔にかわるかもしれません。

私たちの人生はどうでしょう。

困った時、苦しい時、誰かの助けや存在が自分にとっての大きな支えになることがあります。
しかし、楽しい時、うまくいっている時はその恩を忘れがちです。時にはうっとうしく思うこともあるかもしれません。身近な人であればなおさらです。

また、人生の中での苦しみや悲しみに、仏教の教えが癒しをもたらすこともあるでしょう。
しかし、順風満帆な人生を歩んでいるときは、目に見えないものを心の拠り所と感じることはないかもしれません。

人生の雨の日に支えになったものを、晴れの日にも忘れずにいたいものです。

南無阿弥陀仏

令和3年 おてつぎこども奉仕団のご案内

昨年はすべて中止となってしまった本山行事も、今年は少しずつですが再開の兆しを見せています。例年、夏休みに総本山・知恩院で行われる「おてつぎこども奉仕団」も募集が開始されました。これを受け、当山では、8月18日~20日の枠を予約しました。

おてつぎこども奉仕団は、お子様たちが日常と異なる環境で仏様との縁を深め、出会った友達との共同生活を通じて「明るく、正しく、仲良く」暮らすことを学ぶ修行道場です。総本山・知恩院での宿泊をともなう修行体験は、またとない体験となるでしょう。

例年、参加した子どもたちからは「思い出深いものになりました。友達もたくさんでき、また参加したいです」との感想をいただいています。こどもの時の体験は大きくなっても記憶に残っているものです。この機会に、ぜひお子様、お孫様にご参加をお勧めください。

※新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、中止となる場合もございます。あらかじめご了承ください

【日 時】 令和3年8月18日(水)~20日(土)
【会 場】 
総本山知恩院(2泊)
【対 象】 
小学校4年生~中学校3年生(小学校3年生でも参加可能です)
【費 用】 
無料(ただし、知恩院までの往復交通費は各自負担ください)
【申込方法】
7月10日までに、【こちらのフォーム】から住所氏名をお知らせ下さい。申込書類一式をお送りします。以下の【こどもおてつぎチラシ】をダウンロードして、記入した申込用紙を法源寺(〒416-0954 富士市本市場町1040)に直接お送りいただいても構いません。
【問合先】 ☎0545(61)1066 ✉hougenji.temple☆gmail.com(☆を@に変えて下さい)

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com