最近、私(副住職)が勤める大正大学では、東京都健康長寿医療センター研究所の先生方と「読経の健康効果」についての研究を行っています。
これまで増上寺や護国寺を会場に調査を行ったところ、参加者の口腔機能が向上したという科学的なデータが得られています。プログラム自体の一般化を目指そうと、大正大学で近隣の高齢者を中心に、この「読経で健康!」プログラムが実施されています。
すでに仏壇の前で朝夕お経を読んでいる方もいらっしゃるかもしれません。読経を続けるこちおで口腔機能が向上すると誤嚥性肺炎が防げます。大切なのは10分でもよいので毎日続けること。お経を読むこと自体、ありがたい功徳があるものですが、こうした現世利益があるといっそう唱えたくなるものですね。
大学でのプログラムは一般の方を対象としたものですので、般若心経を2,3回皆さんと一緒にお唱えしながら、健康体操、インストラクター僧侶によるプチ法話といった構成になっています。地域の方に案内したところ、申し込み多数でキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりでした。
みなさん、読経して健康になれるなんて、なんて素敵なことなのだろうとお思いでしょう。
男は度胸、女は愛嬌という言葉がありますが、これからは男も読経、女も読経ですね!
当山では毎月17日に観音経を唱える観音講を行っています。ふるってご参加ください。読経は難しいという方は、お念仏でも大丈夫。ぜひご一緒におとなえしましょう!
南無阿弥陀仏