秋彼岸信行会を厳修しました

ここのところ不安定な天気が続いております。静岡でも大雨が降り、浸水した地域があるようです。みなさまのお住まいは大丈夫でしょうか。

さて、新型コロナウイルスだけでなく、大雨にも見舞われましたが、おかげさまで秋彼岸信行会を無事厳修することができました。

今回も遠方の方にもお参りいただけるよう、YouTubeでもライブ配信いたしました。法要の様子と、法話の様子はそれぞれ以下の画面からご覧いただくことができます。

秋彼岸信行会 法要
法話 高橋明功 上人

彼岸は、サンスクリット語でパーラミータ(到彼岸)という言葉に由来します。「パーラミータ」はピンと来なくてもこれを音写した漢字「波羅蜜」であれば聞いたことがあるかもしれません。そうです、京都にある六波羅蜜寺の「波羅蜜」です。

六波羅蜜とは、布施(執着を捨てる)・持戒(悪を行わない)・忍辱(我慢する)・精進(努力する)・禅定(雑念を捨て、集中する)・智慧(ありのままにとらえ、真理を見極める)の六つの実践徳目のことを言い、これを身に付けることができればさとりが開けると言われています。

彼岸とは、本来さとりの境地を目指してこの六波羅蜜の仏道修行に励む期間をいいます。彼岸の中日(秋分の日)は、太陽が真西に沈む日です。真西には、西方極楽浄土があり、この浄土を思い浮かべながら、亡き人に思いを寄せ、お念仏を唱える彼岸信行会を当山では毎年行ってまいりました。

足元の悪い中、お越しいただいた皆様、オンラインでともにお参り下さった皆様には厚く御礼申し上げます。

コロナの影響もあり、寺院行事に限らず「集まる行事」は大きな打撃を受けています。コロナ収束後、これからの行事がどうなっていくのか不安もありますが、これまで受け継がれてきた伝統を大事にし、後世に仏法をお伝えするのも寺院の重要な使命です。

みなさまにお参りいただきやすいよう、さまざまな工夫をしていきたいと思っておりますので、ぜひお参りいただけましたら幸いです。

南無阿弥陀仏 

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com