おてつぎ信行奉仕団

11月27日~28日、住職、副住職、檀信徒あわせて21名で、おてつぎ信行奉仕団へ行って参りました。法源寺としては、昭和44年(1 9 6 9)3月に、第1回の奉仕団をはじめてから、今回で22回目の祖山参拝となります。コロナウイルスの感染状況も落ち着いてきていましたが、バスは2席1名での利用とし、参加者の受付も2回のワクチン接種を終えた方のみとさせていただきました。

おてつぎ信行奉仕団とは、簡単に言うと、京都の総本山・知恩院で、お念仏の称え方や礼拝の仕方などを学ぶとともに、作務(清掃活動)を行います。お勤めでは、普段入ることのできない、大方丈や国宝・御影堂の内陣などでお参りをすることができます。こうした知恩院での仏道修行を通じて、日頃の生活や自分自身を見つめなおす機会をいただき、念仏の信仰を深めるというものです。

知恩院到着後、結団式、御影堂参拝、別時念仏を勤めました。御影堂は、昨年、屋根瓦の全面葺き替え等の修繕が終わったばかりで、堂内のしつらえも新しく、晴れやかな気持ちでお参りさせていただきました。

昼食後、礼拝、法話、清掃活動と修行は進みます。晴れていれば外で落ち葉掃きですが、この日は降ったり止んだりの不安定な天気でしたので、御影堂の回廊を拭き掃除しました(バケツの水が冷たかったです)。国宝の建物を掃除する機会はめったにありませんので、これも貴重な体験です。

その後、宿坊であるホテル和順会館に入り、講堂にて法話を聴き、夕食となりました。
その後は自由時間となりましたが、コロナのこともありあまり遠出はせず、みなさん三門や御影堂のライトアップを楽しんでお部屋に戻られたようです。

翌日は5:20に起床し、御影堂での朝のお勤めに参加。別回向を申し込みされた方々の縁ある人々の戒名を読み上げていただき、御供養いたしました。その後、浄土宗の開祖・法然上人の遺骨が納められている御廟を参拝。澄んだ空気の中で称えるお念仏はまた格別です。紅葉も鮮やかで、清々しい朝を迎えることができました。

和順会館に戻り、朝食をとった後は、解団式です。毎回、信行奉仕団は2日目の朝に終わりますが、そのまま帰るのではなく、京都や京都近郊の観光地に寄ってから帰るのが通例です。知恩院を後して、今回は彦根城を訪れました。日本には国宝のお城(天守閣)が5つありますが、その一つが彦根城です(そのほかは、松江城、姫路城、犬山城、松本城)。昨日とは違って雲一つない快晴の中、玄宮園からの天守閣の眺めは格別でした。

コロナでなかなか遠出ができない昨今、ご参加いただいた皆様には大変ありがたく思います。
感染症対策でご不便をおかけしたこともあるかと思います。そのような中でもお参り下さいましたこと、改めて御礼申し上げます。

今回のおてつぎ信行奉仕団には、数を重ねて参加された方もいますが、新しくご家族を亡くされその供養のためにと、また、以前参加されていた家族の思いを受け継いでと、新たなご縁でご参加いただいた方もいらっしゃいました。こうして、ともに総本山知恩院へお参りさせていただくことで、お念仏という心の拠り所ができるだけでなく、「同行の仲間」ができることも嬉しいことです。

ぜひみなさま、次回のおてつぎ信行奉仕団にご参加ください。

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