
2月15日(日)温かな天候の中、涅槃会を厳修いたしました。
涅槃会とはお釈迦様が涅槃に入られた日を偲んで行う法要で、今でいう「年回法要」にあたります。涅槃とはサンスクリット語でニルバ-ナ(パーリ語ではニッバーナ)の音を漢字にあてたもので、元々は「消える」という意味です。ろうそくの火を吹き消すがごとく、煩悩の火が消え去った状態、いわば究極の悟りに入った状態を表します。究極の悟りとは、輪廻から抜け出すこと。つまり、生まれ変わりもしなくなるということです。
お釈迦様はすでに悟りを得た身ですから肉体は滅びないのですが、諸行無常の理を弟子たちに示すために入滅されたともいわれています。そのような遺徳を偲びお勤めするのがこの涅槃会なのです。

法要後は、住職が法源寺に伝わる大きな涅槃図の絵解きを行いました。
2月15日に亡くなられたお釈迦様の上には満月が輝いています。この満月は、悟りの完全円満なる様子を表しているともいわれます。またお釈迦様のお母様の摩耶夫人(お釈迦様を生んだのち7日後に亡くなってしまいます)が、天界から息子を助けようと思って薬を投げましたが、あいにく沙羅双樹の枝に引っかかってしまう。これをネズミがとりに行こうとしたがネコが邪魔をしたので、多くの涅槃図には猫が描かれていない、とか。ちなみに摩耶夫人の逸話から「投薬」という言葉が生まれたともいわれています。
法源寺に伝わるこの大涅槃図は、弘化4年(1847年)に作成されたことが裏書に記されています。今から180年も前の昔に描かれた巻物がこうしてきれいに残っていること自体貴重なことです。
なお、同じく寺宝である「武田信玄公騎馬像」も本堂に併せて展示しております。こちらは、武田家の家臣で当山の檀家である高田家から寄贈されたものです。信玄公が騎馬にまたがっている像は珍しいとのこと。地元の富士山かぐや姫ミュージアムでも本物と認められ特別展に貸し出された一品です。

いずれも、2月いっぱいまで本堂にて開帳しております。
ぜひこの機会にご覧ください。

