共生苑 ともいきのその
核家族化、少子化、都市部への転出が当たり前になった現在、これまでの供養のあり方を維持していくことが難しい方が増えています。ここ富士地区でも少子高齢化が進み、こういった社会の流れは無視できないものになってきました。当山でも実際に「お墓が欲しいけど子どもがいないため継承が難しい…」という相談を受けることがしばしばありました。そこで、社会変化に即応した新たな供養墓として平成27年に永代供養墓を建立し、共生苑(ともいきのその)と名付けました。
浄土宗でいう共生(ともいき)とは、たんに今の世でのさまざまな生き物との共生ということだけでなく、過去から未来へ繋がる「いのち」との共生という意味も含まれます。私たちがいまいただいている「いのち」は、はるか昔の祖先から連綿と受け継がれてきたのと同時に、子や子孫といった未来へと繋がってゆく「いのち」でもあります。一人の「いのち」であって、一人の「いのち」でない、過去から未来へ繋がってゆく多くの「いのち」と共に生かされているのです。永代供養墓 共生苑(ともいきのその)には、祀られる仏さまは私たちとともにあり、また私たちもその仏さまとの縁をいただいていることを忘れないという意味が込められています。
この永代供養墓 共生苑には、法源寺にご縁のある方、当山と新たにご縁を結びたいという方、どなたでもお入りになることができます。これまでの宗旨は問いませんが、葬儀や法事は浄土宗の作法に則って行っていただきます。ご遺骨は三十三回忌までお預かりし、その後は合祀いたします。永代供養冥加料として、お一人さま(一霊)30万円の御志納をお願いしておりますが、お二人以上の場合はご相談ください。なお、墓地掃除料などの年間管理費はここに含まれます。詳細は、法源寺までお問い合わせください。
なお、永代供養墓以外の通常の墓地は、入檀(法源寺の檀家となること)が必要になります。いずれの場合も、どういう形で供養をされるのがよいかご相談に乗りますので、遠慮なくお尋ねください。