境内の掃除をしました

12月7日、観音講にいらっしゃるみなさまのお力を借り、境内の掃除をしました。
風もなく日差しの暖かな午前中でしたが、秋から冬にかけての落ち葉が多く、まとめると7袋分の量になりました。気づかぬうちにこんなにゴミがあったのですね。私たちの心も同様です。知らず知らずのうちに汚れは溜まるもの。

払えども 払えども積む 胸の塵 南無阿弥陀仏の 箒はなすな

さとりとは程遠い凡夫の私たちは、普段の生活の中で、ついつい悪しき煩悩が芽生えてしまうものです。しかし、阿弥陀如来の光明の一つに清浄光と呼ばれるものがあります。それには、むさぼり・いかり・おろかさの三垢を消滅して心身に安らぎをもたらす功徳があると言われています。ですので、定期的に仏様に向き合い、私たちの心の垢を取り除いていただく必要があるでしょう。

お手伝いいただいた皆様は、まさに、清浄光のようなお働きをしてくださいました。おかげさまで、境内も短時間ですっかりきれいになりました。きっとお参りにいらっしゃる方も喜ばれることと思います。

お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

南無阿弥陀仏

ラジオ出演のご報告-SDGsへの取り組み-

12月5日(月)、エフエムしみずマリンパルさんの番組「マリンパルほっとライン」に副住職が出演いたしました。出演したのは「Voice of SDGs~私たちのSDGs~」という10分程度のコーナーですが、ここで昨年から始めた農園部の活動を紹介いたしました。

寺院の飛び地境内を開墾し、就労を目指す若者たちと一緒に野菜を育てはじめて早2年。これまで、失敗しながらも、ジャガイモ、キュウリ、ナス、枝豆、オクラ、ネギ、スイカ、サツマイモ、カブ、スナップエンドウといろいろな野菜を育ててきました。月2回程度の活動ですが、継続的に参加する若者との仲も深まっただけでなく、地域の方、檀家さんとの交流も増えたように思います。そんな法源寺農園部の活動のきっかけ、これまでの歩み、今後の展望などお話しさせていただきました(法源寺農園部の歩み→ )。

さて、ラジオ番組のコーナー名にあるSDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」と訳されます。17のゴール、169のターゲットから構成され、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことをスローガンに掲げた国際目標です(17のゴールの内容はこちらをご覧ください)。

「国際目標」というと大げさに聞こえますが、要は社会が持続していくために一人ひとりが生きやすい環境をいかにつくるかということに尽きると思います。農園部の活動がその一助となり、あらゆる人の生きづらさが少しでも和らぐような場所が寺院に作れたらと思っています。

南無阿弥陀仏

農園の一角に花壇をつくりました!

お寺の農園「青空」に新しいコーナーを作りました。

これまで野菜を育ててきましたが、耕しにくい川沿いに花壇を作りました。ここに花が咲いたら道を通る人も笑顔になるに違いません。レンガで区画を区切り、腐葉土を入れ、チューリップの球根とネモフィラの種を植えました。春には色鮮やかな花が咲くことでしょう。

どうぞお楽しみに!

最近は農園の場所を聞かれることも多くなりました。法源寺農園「青空」は、お寺から西へ約80メートル、徒歩1分の場所にあります。細い路地を入っていったところにあるのでなかなか来るまでは目につきにくいですが、ぜひ歩いてお立ち寄りください。

岳陽組おてつぎ奉仕団

知恩院三門

11月12日~13日、岳陽組の檀信徒の皆さんとおてつぎ奉仕団に参加し、総本山知恩院に登嶺してまいりました(おてつぎ奉仕団とは)。

みなさんで庭掃除

知恩院では別時念仏や礼拝、作務(掃除)に加え、布教師さんからの法話を伺い、信と行を深める機会をいただきました。とくに、夜の法話では、唱歌「ふるさと」の歌詞を手話付きで一緒に歌いながら、私たちの心のふるさと、帰っていくべき場所をお示しいただき、思わず胸が熱くなりました。

平等院鳳凰堂

翌日は、宇治の平等院、大津の石山寺を参拝し、観光も楽しみました。ちょうど昼頃から雨がぽつりぽつりと降り始め、石山寺では石段を上るのに苦労しましたが、本堂からの紅葉の景色は素晴らしく、一見の価値があるものでした。

紫式部ゆかりの石山寺

コロナ禍以降、組全体として遠出するのは初めてで、久しぶりの交流を通じて、横のつながりも深まったことと思います。日常を離れ、こうして浄土宗の教えや仏教文化に触れる機会を作ることは、自分自身を見つめなおすよい時間となるでしょう。それだけではありません、こうした機会を通じて、寺院と檀信徒の皆様が仲が深まるのはもちろんですが、寺院の垣根を超えて檀信徒の方々が知り合い、つながりができることで、より一層、ともに念仏に励もうという気持ちにもなるのではないでしょうか。

石山寺本堂からの眺め

仏教では、仏道に導いてくれる人のことを、善き友という意味で「善知識(ぜんちしき)」と呼びます。ぜひ、おてつぎ奉仕団にご参加いただき、みなさまにとっての善知識と出会ってください。みなさまのご参加お待ちしています。

南無阿弥陀仏

サツマイモの収穫

今年もたくさん穫れました

今年もサツマイモの収穫の時期を迎えました。

法源寺農園部では就労を目指す若者たちと一緒に家庭菜園ならぬ寺庭菜園をしています(活動の紹介はこちら)。

今年は、昨年よく穫れた安納芋にくわえ、紅はるかも植えていました。
おかげさまで、今年も昨年に引き続き豊作で、紅はるかと安納芋あわせて約30Kgほどの収穫になりました!品種が違うとずいぶん形も色も違うものですね。穫れた芋を見比べてみて、その違いに驚きました。

左が紅はるか、右が安納芋

一日では掘り切れないほどの量でしたので、娘の友達や近所の子どもたちに声をかけて、日を改めて芋掘りをしたほどでした。子どもたちもたくさんサツマイモが穫れて大喜びの様子です。

一人ずつ順番に…

収穫後は、穫れたサツマイモを本尊様にお供えし、豊作の御礼をお伝えしました。
こうして、多くの方に、いろいろな形で、お寺の門をくぐるきっかけが作り出せたらと考えています。

掘った芋をお供えして、みんなでお参り

来年はもう少し早く植付して、十夜法要のお供えにできたらなと考えています。
農園部の活動の続報を楽しみにお待ちくださいね。

なむあみだぶ

お寺のこれからを考える研修会に参加

10月19日(水)、静岡市で行われた「お寺の未来ミーティング」に、住職、副住職、そして副住職寺庭(奥さん)と一緒に参加しました。

これは浄土宗が主催し、各教区で行われている研修会です。これからの50年を見すえ、どのように仏教を伝えていくのか、若い世代への魅力を伝えるには、高齢化する檀信徒へのケアは・・・など、ワークショップ形式でグループディスカッションを交えながら丸一日研鑽を積みました。

いつも、こういった研修会は、住職、副住職の僧侶と寺庭婦人(住職の奥様方)と別々に行われてきたのが常ですが、今回、性別も世代も超え、地域の課題やお寺の課題に一緒に向き合い、考えるという貴重な機会をいただきました。

未来にお寺を残すには、やはり檀信徒のみなさんや地域の方々に「必要」と思ってもらわなければなりません。そのために、どういう活動をしていくのか、情報発信をしていくのか、とても大事になってきます。

法源寺でも、寺報『大久』(年4回発行)だけでなく、ウェブサイト、インスタやFacebookなどで情報発信をしてまいりました。ただ、皆様の元にどれだけ届いているのか、どんなことをお感じになったのか、コメントや感想などお聞かせいただけるとうれしいなと思っています。ぜひ、お寺の未来、地域の未来のためにお力をお貸しください。

もちろん対面でのアナログなコミュニケーションも大事にしてまいりますので、ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

南無阿弥陀仏

令和4年十夜法要を厳修しました

コロナの感染状況は落ち着いてきたとはいえ、まだまだ予断の許さない状況が続いています。当山の一番の行事である十夜法要もコロナ禍での3年目を迎え、感染症対策を施しながら多くの人にお参りいただけるよう、ライブ配信なども含め準備してまいりました。おかげさまをもちまして、無事今年も厳修できましたこと、まず御礼申し上げます。

十夜法要とは、「我が名を唱えるものは必ず極楽浄土に救い摂る」という阿弥陀如来の誓いにご恩に感謝し、念仏の信と行を深める善き機会となります。

当日お参りいただいた檀信徒の皆様には、小塔婆と記念品をお渡しいたしました。これを機縁として阿弥陀様とのご縁をより一層深めていただけましたら幸いです。

また、法要後の法話では、当山副住職より「コロナ禍だからこそ考えたい葬送儀礼の意義」と題し、葬送儀礼がいつごろから行われるようになったのか、その作法にはどのような意味があるのか、また葬送儀礼が持つグリーフケアとしての役割などについてお伝えいたしました。

「簡単」「便利」が好まれるこの現代社会で、時間や手間をかける意味を今一度考え、先人たちの培ってきた葬送儀礼文化を後世に残していけたらと考えております。こちらの法話もYouTubeでご覧いただけますので、どうぞお聴きください。

南無阿弥陀仏

令和4年十夜法要のお知らせ

秋の彼岸が過ぎると今年もお十夜の季節になります。

法源寺を開山(建立)した方は、観譽祐崇(かんよゆうそう)上人という僧侶で、大本山・鎌倉光明寺の第九世(9代目住職)になられた方です。

当時、十夜法要は勝手に行うことができず、天皇の勅許が必要でした。 当時、幕府のあった鎌倉で高僧として名高かった祐崇上人が、宮中に参内し『阿弥陀経』の講義を行い、真如堂の僧とともに引声念仏を修したことで、時の天皇より勅許を受け、以来浄土宗寺院でも勤修されるようになりました。そのような理由から、当山の十夜法要は歴史が古く、開山以来、五百二十余年にわたり受け継がれてきた伝統ある行事です。

コロナ禍ではありますが、この法灯を絶やすことなく、今年も感染症対策に努めながら昨年と同様の形式で厳修することとなりました。また、当日の法要や法話の様子はYouTubeでも配信いたします。

ぜひ、多くの方にご参加いただき、法縁を結んでいただければ幸いです。

令和4年10月14日(金)

    14:00~ 十夜法要

    14:45~ 法話「コロナ禍だからこそ考えたい葬送儀礼の意義」

※十夜法要に際し、ご志納下さった檀信徒の皆様には供養した小塔婆と利剣名号のお札をお渡ししたします。ぜひお参り下さい。

南無阿弥陀仏

秋彼岸信行会を厳修しました

ここのところ不安定な天気が続いております。静岡でも大雨が降り、浸水した地域があるようです。みなさまのお住まいは大丈夫でしょうか。

さて、新型コロナウイルスだけでなく、大雨にも見舞われましたが、おかげさまで秋彼岸信行会を無事厳修することができました。

今回も遠方の方にもお参りいただけるよう、YouTubeでもライブ配信いたしました。法要の様子と、法話の様子はそれぞれ以下の画面からご覧いただくことができます。

秋彼岸信行会 法要
法話 高橋明功 上人

彼岸は、サンスクリット語でパーラミータ(到彼岸)という言葉に由来します。「パーラミータ」はピンと来なくてもこれを音写した漢字「波羅蜜」であれば聞いたことがあるかもしれません。そうです、京都にある六波羅蜜寺の「波羅蜜」です。

六波羅蜜とは、布施(執着を捨てる)・持戒(悪を行わない)・忍辱(我慢する)・精進(努力する)・禅定(雑念を捨て、集中する)・智慧(ありのままにとらえ、真理を見極める)の六つの実践徳目のことを言い、これを身に付けることができればさとりが開けると言われています。

彼岸とは、本来さとりの境地を目指してこの六波羅蜜の仏道修行に励む期間をいいます。彼岸の中日(秋分の日)は、太陽が真西に沈む日です。真西には、西方極楽浄土があり、この浄土を思い浮かべながら、亡き人に思いを寄せ、お念仏を唱える彼岸信行会を当山では毎年行ってまいりました。

足元の悪い中、お越しいただいた皆様、オンラインでともにお参り下さった皆様には厚く御礼申し上げます。

コロナの影響もあり、寺院行事に限らず「集まる行事」は大きな打撃を受けています。コロナ収束後、これからの行事がどうなっていくのか不安もありますが、これまで受け継がれてきた伝統を大事にし、後世に仏法をお伝えするのも寺院の重要な使命です。

みなさまにお参りいただきやすいよう、さまざまな工夫をしていきたいと思っておりますので、ぜひお参りいただけましたら幸いです。

南無阿弥陀仏 

こどもおてつぎ奉仕団に参加しました

雪光殿で結団式。熊本や広島からの参加もありました。

8月18日(木)~20日(土)、総本山知恩院で開催された「こどもおてつぎ奉仕団」に行ってきました。

法源寺からは、実に3年ぶりの参加となりましたが、中学2年生1名、小学6年生2名の計3名(いずれも女の子)が、知恩院でのプチ修行に臨みました。

廊下を歩く時もナムアミダブ(撮影:おてつぎ運動本部)※プライバシー保護のため加工してあります。

例年、知恩院だけでなく、法然上人が修行した比叡山青龍寺への登嶺・宿泊もありますが、コロナ禍ということもあり、知恩院のみでの修行体験となりました。参加したお子さんから話を聞くと、知恩院前の白河での水遊びしたり、山門からの夜景を眺めたりと、普段とは違った形で、知恩院での修行を楽しんでいたようです。

また改めて、体験談を寺報『大久』に寄せてもらおうと思います。どうぞお楽しみに♪

皆さんのお子さん、お孫さんにも是非お勧めください。

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